ウリ・アヴネリ

Uri Avnery (旧名はHelmut Ostermann)（1923～）ジャーナリスト、作家、平和活動家。1933年にドイツから移住。反英感情から反英テロ組織イルグーンに入隊したが、その反動的な反アラブ主義の立場とテロリズムの手法になじめず抗議して除隊。アラブ人との共闘を唱えるグループを組織して物議をかもした。

48年のイスラエル建国戦争における従軍記事はベストセラーになったが、虐殺や追放などの暗黒面に焦点をあてた続編はボイコットされた。50年『ハアレツ』を辞して反体制の大衆誌『Haolam Hazeh』を小資本で立ち上げた。このユニークな雑誌を40年にわたって存続させたことは、シオニズムに対する大衆の意識変化に大きな影響を与えたと評価されている。

1965年以降、3期にわたってクネセト議員に選出された。イスラエルとパレスチナの二国家並存を一貫して唱え、もっとも早い時期（72年）からＰＬＯ幹部との接触を開始した。1993年、民間和平推進団体グッシュ・シャロム (ピース・ブロック)の創設に参加し、現在もここに旺盛に寄稿している。